蔵王四季亭―お湯が抜群の純和風の温泉宿 ― 2010/08/01
宮城蔵王温泉郷の蔵王四季亭に入りました。宮城蔵王七日原のラフォーレ蔵王の手前にある緑に囲まれた純和風の温泉宿です。訪れたときは宿の周り一面がアジサイに囲まれていました。
日曜なので遠刈田温泉の中心街は込んでいるだろうと思って、孝の湯に行こうと思ったものの、車が多数駐車していたので諦めて、蔵王四季亭に行くことにした。玄関先に車の数は少なく判断は正解だった。
七ヶ宿に向かう道路から右折すると広がる景色は、一瞬北海道を思わせるような錯覚を覚えます。
玄関を入ると受付の前に大広間がある。入浴料の630円を払うと午前10時から午後2時まで無料で使用できます。
源泉の温度は97.5度と高温です。泉質は無色透明でアルカリ性が強い。成分にナトリウムや塩化物が含まれ、炭酸水素硫酸塩泉と珍しい泉質です。温度も高温で満足しました。中山平温泉のしんとろの湯に似ていて、もう少しさっぱりした感じでした。アトピーに効くということで温泉を販売もしています。一緒に入っていた人も、娘がアトピーでここのお湯でよくなったと語っていました。脱衣所の前にコインロッカーがあります。
浴槽も広く、ガラス越しに庭の竹を眺めることができます。露天風呂はなし。レストランとラウンジがあります。
お湯が薬用となるために販売所もありました。
峩々温泉―宮城蔵王温泉郷の山と渓谷に囲まれた名湯 ― 2010/08/05
宿直明けの翌日に休暇を取って宮城蔵王温泉郷の峩々温泉に行ってきました。日本の秘湯を守る会に加入している宿です。平日で日帰り温泉客が少ないためか、受付が宿泊客棟に移っていました。土日祝日は日帰り棟にいるようでした。入浴料も1000円に値上げされていた。
枕木の階段を登って入ると左手に談話室があり、書籍もあってゆっくりくつろぐことができます。
突き当たりにコインロッカーがあります。廊下を渡ると右側に休憩室があり、自由に利用できます。さらに進むと東の湯という名前の内湯が男女別にあります。露天風呂より高台にあるため、外の眺めは柵に囲まれている露天風呂より内湯の方がいい。
さらに進むと突き当たりに露天風呂があります。男女別のはずですが、表示をきちんと確認してきませんでした。廊下には写真が多数展示してありました。
お湯は無色透明で温度も高からず低くからずの絶妙な温度です。
開湯は明治の初期で胃腸病に効く日本三大名湯と称されています。かつては訪れるにも山越えをする必要がありました。蔵王エコーラインが開通し、団体客やマージャン客が大勢来るようになりました。それに疑問をもち、湯治客をもてなす本来の姿に戻すために団体をお断りしています。さらに、日帰り客と宿泊客を部屋も風呂も別にして、宿泊客がゆっくり泊まれるようにする拘りようです。
ボンネットバスでの送迎や夜の星空見学と客寄せに努力しています。
数年前に一度正月の休養にと宿泊したことがあります。料理ももてなしも大満足しました。
るぽぽかわさき―笹谷峠の入り口の人工温泉 ― 2010/08/13
仙台と山形を結ぶ幹線道路の笹谷街道沿いにあるるぽぽかわさきに入りました。セントメリースキー場の向かい側にあります。直ぐ前は笹谷オートキャンプ場となっていました。
建物は新しく清潔です。温泉は、人工温泉で、分かりやすくいえば銭湯を豪華にしたものです。脱衣所に成分分析票の掲示はなく、温泉システムを設計したところが使用した成分の票が貼ってありました。
レストランもあることになっていますが、営業はしていないようでした。カウンターの前のラウンジは、喫茶店といった感じであった。
浴槽から塩素の匂いが若干するような気がしました。
浴槽から塩素の匂いが若干するような気がしました。
前から気になっていた山形との県境に有耶無耶の関跡と地図に表示があるので、盆休みに行くことにし、その帰りに笹谷温泉一乃湯に入ることも考えたが、前に入ったこともあったので、るぽぽに入ることにしました。
笹谷峠の駐車場から歩く古道には、ススキが咲き始めていて、秋の気配がここにも忍び寄っていました。
下呂温泉―日本三大名泉の情緒が溢れる温泉街 ― 2010/08/16
盆休みにバスツアーで岐阜県の下呂温泉に行ってきました。宮城県の鳴子温泉より大きな温泉街でした。早朝5時半に宿泊ホテルの湯元館を出て、下呂大橋を渡り、温泉神社を見ました。湯殿山神社を分霊したものでした。
173段の石段を登った高台にある温泉寺から町の全貌が眺望できました。
173段の石段を登った高台にある温泉寺から町の全貌が眺望できました。
町の中心を川が流れている雰囲気は、山形県の銀山温泉に似ていました。銀山温泉は、古い建物が残っていますが下呂温泉は近代的な建物です。川淵には行灯が設置してあり、温泉情緒を掻きたてていました。
宿泊した下呂温泉湯元館は、源泉かけ流しで温度も高めで快適でした。お湯は無色透明です。ホテルの一室の浴場にも拘らず、宣伝写真のためか、岩風呂に見せようとして壁に岩を貼りつけているのは、不自然さが気になりました。
温泉街には外湯も多くありました。江戸時代の林羅山や万里集九らが日本三大名泉を言い出したらしい。日本三大名泉発祥の地の碑が温泉寺の近くにありました。
碑の説明には、1491年に京都相国寺の僧万里集九が、63歳のときに美濃国鵜沼の春沢梅心翁とともに、 飛州下櫓温泉 に浴し、 温湯連句会を催し、五十韻の連句が詠われ、その句集の序を 万里集九が次のように記しているとありました。
「本邦六十余州、毎州有霊湯、其最者、下野之草津 、津陽之有馬 、飛州之湯島 三処也」
下呂温泉の発祥には、鷺が発見したという伝説があり、温泉寺には鷺が止まった松の木(瑠璃の松)が石段の頂上にあります。村人がその根の所を掘ったら、瑠璃色の薬師如来が出てきたそうです。如来像は温泉寺に祀ってあります。
野口雨情の歌碑がたくさんあった。野口雨情は、1938年に湯之島館・春慶館に宿泊しています。14章からなる下呂歌謡があり、雨情公園も整備されています。
二度と来ることができないかもしれないので、強行スケジュールのツアーのなかで、朝に温泉街を散策しました。日本唯一の温泉博物館があったけれども見ることができなかった。
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