湯田川温泉共同浴場の正面湯―藤沢周平縁の落ち着いた温泉街2011/07/22

 前から懸案だった鶴岡市郊外にある藤沢周平縁湯田川温泉共同浴場正面湯に入ってきました。落ち着いてこじんまりとした温泉街は米沢市の小野川温泉に似ていて何度も来て見たいと思いました。温泉周りをするようにならない10年ほど前に、娘二人を連れて湯田川小学校に建っている藤沢周平の文学碑を見るために来ています。その時は温泉には入らなかった。

湯田川温泉正面湯

 温泉街の商店には駐車場がなく、温泉街入口の共同駐車場を利用します。船見商店で入浴券を買って共同浴場の空けてもらいます。地元の人たちが開けているときもありますが、閉まっているときもあるようです。

湯田川温泉正面湯の湯舟

 湯田川温泉は正面湯の後ろにある湯田川1号源泉から各旅館や浴場に配湯しているそうです。源泉の温度は42.6℃です。源泉から近いせいか湯口では41.8℃、湯舟では41.2℃です。
 加温・加水・循環をしておらず、塩素消毒をしています。主成分はナトリウム・カリウム・カルシウム・塩化物・硫酸塩・炭酸塩です。湯舟は深めです。

藤沢周平縁の地の看板

 正面湯の向かいには、藤沢周平原作の映画「花のあと」縁の地の案内板があり、由豆佐売神社に通じる参道があります。
 神社の入口には斎藤茂吉の歌を記した案内の門柱がありました。同神社は650年創建と伝えられており、延喜式神名記にも記載がある格式のある神社です。多くの文人墨客が訪れています。

斎藤茂吉の短歌

由豆佐売神社
由豆佐売神社の本堂

 温泉街を歩いて駐車場に戻るときに、新徴組本部跡の看板を見つけました。新選組の前身ともなった組織で、清川村(現庄内町)出身の清川八郎が組織しました。その本部が一時ここに置かれたらしい。この地には新徴組の死者20人の墓があり、末裔の家が3戸残っています。

新徴組本部跡説明板
新徴組本部跡