黄金川温泉白鳥荘―町民が大勢憩う良質の日帰り温泉2010/12/28

黄金川温泉白鳥荘の外観

 源泉を汲み上げるパイプが経年疲労で潰れてしまい源泉が止まり、2月から休業していました。敷地内で新しく掘削して350mから500mの地層からナトリウム・塩化物泉を掘り当てたため、12月18日から再オープンしました。温泉の成分も殆ど同じで、前と同じ源泉と思われます。
 食堂で蕎麦とうどん類の軽食の提供を始めました。今まで向かいで食堂を営んでいたたかはた荘は売りに出されていました。
 料金は350円。蔵王町社会福祉協議会が経営するために町内在住者は200円に割引されます。

黄金川温泉白鳥荘の浴室入り口

 源泉は黄金川温泉第2源泉で、温度は49.0℃あり、加水して温度を下げて湯口から45.2℃にして注がれていました。風呂の温度は43.6℃ありました。加温、循環、塩素消毒はしていません。
 主成分はナトリウム・カリウム・カルシウム・マグネシウム、フッ素、塩化物、硫酸塩、炭酸塩でした。僅かに鉄イオンがあり、お湯の温度は褐色に濁っていました。塩味がしました。

 どういう訳か分かりませんが、鉄分が入っていて43℃近い温泉(遠刈田温泉の寿の湯神の湯、新潟県の鹿瀬温泉赤湯など)に入ると、疲れが見事に抜けます。

黄金川温泉白鳥荘の風呂

 以前は月曜日が休みでしたが、最近は年末年始(12/31、1/1)だけが休みです。

宮城県蔵王町のこもれび温泉―福祉センターのような日帰り温泉施設2010/11/14

 宮城県蔵王町にあるこもれび温泉に行ってきました。前にはルピナスセンターといっていました。すぐ隣にある福祉施設こもれびが新しく経営を引き受けたものだろうか。外観は看板が変わっただけです。
 玄関を入ると以前は靴のままは入れたのですが、靴箱に入れるようになっていました。入るとすぐには美容室があります。階段を上がって400円で入浴券を買います。夜5時以降は300円となります。食堂と兼用の受付に券を出し、隣が浴場です。無料の大広間があります。個室も500円出せば利用できます。
 
こもれび温泉
 
 男女別の内湯が一つずつあり、熱い方とぬるい方に分かれています。お湯は50.5℃で熱い方の浴槽に注いでいます。熱い方の浴槽派43.8℃で、ぬるい方は39.7℃でした。

こもれび温泉の前庭

 源泉は曲竹の湯1号泉を利用しており、湧出量は321ℓ/min。温度45.0℃。源泉かけ流しを謳っていますが、源泉温度が45℃で湯口から50℃のお湯が出るのは、加温しているのではないかと思います。
 主成分はナトリウム・カルシウム・カリウム・塩化物・硫酸塩・炭酸塩でした。

こもれび温泉の風呂

 ルピナスセンターといっていたときは、浴場の一角をブルーシートで囲っていて、マッサージをしていましたが、今回は取り払っていてすっきりしていました。
 人手不足が歴然とした感じでした。掃除も行き届いておらず、子どもたちを借り出していました。

湯殿山の祠

 前庭に湯殿山を祀った祠がありました。総合運動公園と蔵王高校がすぐとなりにあります。

遠刈田温泉孝の湯―温泉街から外れた源泉かけ流しの共同浴場2010/10/30

 宮城県蔵王町の遠刈田温泉孝の湯に入ってきました。温泉街を通り抜け、国道457号線を七ヶ宿に向かう道沿いにあります。豊富な湧出量を誇る温泉は文字通り源泉かけ流しです。
 隣のバラックの建物に受付があり、300円を払います。この建物が休憩室となっており、200円を払うことになりますが、余り利用している姿を見たことはありません。  

孝の湯

 温泉には問題はありませんが、ただ一つ難点といえるのは、浴槽がコンクリートの打ちっぱなしなので、浴槽に浸かっているとき、尻が痛くなることです。

遠刈田温泉孝の湯の給湯塔
遠刈田温泉孝の湯の脱衣所

 源泉の温度は53,2℃で1℃ほど下がったお湯が湯口から注ぎ込まれています。風呂の温度は44℃と少し熱めでした。主成分はナトリウム・カルシウム・硫酸塩・塩化物でした。

孝の湯の風呂

 隔週の水曜日が休みのようなので要注意です。雰囲気は銭湯そのものといった感じですけれど、遠刈田温泉では珍しい源泉かけ流しの温泉です。

遠刈田温泉旅館大忠―温泉街の中心にあるこじんまりとした心遣いの宿2010/10/27

 宮城県蔵王町の遠刈田温泉・旅館大忠に入ってきました。温泉街の中心に位置しているこじんまりとした心遣いのゆきとどいた温泉宿です。
 4、5年前までは気に入っていて何度も足を運んでいましたが、あるとき女将らしき年配の女性が出てきて、「駄目です」といってそのl直後に「日帰りお断り」の紙を置くのを見て、二度と行く気になりませんでした。
 最近、インターネットのホームページなども結構よくできていて、遠刈田7号源泉を加水なしで使っていることなどを知って、改めて行ってみる気になりました。

旅館大忠

 フロントで入浴料の600円を払い、浴場に向かう廊下が畳敷きです。浴室の入り口には男湯と女湯の暖簾が2つずつ架かっているので、浴室が2つあるのかと思ったら、一つはトイレでした。ロッカーはないのでフロントに預けることになります。

旅館大忠のエントランス
旅館大忠の畳廊下
旅館大忠の洗面所

 脱衣所に姿見があったり、マッサージチェアーに衝立があったりと心遣いがゆきとどいていました。
 源泉の68.7℃よりわずかばかり温度が下がった66℃の加水なしの源泉が注ぎ込まれていました。小さめの浴槽は湯口の近くで43℃、遠くで42℃ありました。
 分析票には加水ありとなっているので、聞いてみると熱すぎるときは加水して薄めることはあるが、浴槽に注ぎ込まれるのは源泉そのままだといっていました。
 加温・循環・塩素消毒なしの文句なしに源泉かけ流しです。主成分はナトリウム・カルシウム・硫酸塩・炭酸塩・塩化物でした。

旅館大忠の風呂

 日帰りで利用できる風呂は内湯の一つだけのようですが、宿泊する人にはもっと多彩な風呂があるようです。
 遠刈田7号源泉をそのまま堪能するにはここが最適でしょう。共同浴場の寿の湯などは温度管理がしっかりしていなくて、熱かったり温かったりする。

遠刈田温泉神の湯―改装新築して誕生した共同浴場2010/10/17

 宮城県の遠刈田温泉神の湯に入ってきました。以前は向かい側に温泉センター浴場がありました。2006年4月に当時の宮城県知事だった浅野史郎氏が経済再生戦略と称して県職員の給与をカットして整備したものです。

神の湯の外観

 年中無休で営業時間は朝5時半から6時45分までと午前9時から午後10時45分まで。入浴料は300円です。大広間で休憩する場合は入浴料込みで1000円です。男女別の内湯各1、浴室にシャワーはなく、別室に2基あります。
 浴槽は熱目と温めの2つに分かれています。熱めは46℃、温めは43℃で、湯口はどちらも50℃でした。熱めの浴槽は小さめに作ってありました。

神の湯の風呂

 主成分はNa、Ca、SO4、Cl、HO3でした。源泉は遠刈田7号泉で寿の湯の駐車場にあり、神の湯の裏のタンクに引いて一帯の旅館などに配湯しています。源泉の温度は68.7℃あり、高温のため加水しています。加温・消毒・循環はなし。

遠刈田7号泉

 温泉の発見は金売吉次が岩崎山の金山の採掘に当たって発見したといわれています。金の採掘は1600年代なので、地元では開湯400年を宣伝しています。

湯神神社の碑
湯の神神社の提額
湯神神社

 浴場の裏には湯神神社が祭られています。