金山温泉支倉旅館―釜房ダム湖畔の源泉かけ流しの日帰り温泉2010/09/19

 宮城県川崎町の釜房ダム湖畔にある金山温泉支倉旅館に入りました。4回目の入浴ではないかと思います。2、3年前に旅館を止めていました。
 日曜の正午に行ったのですが、誰も入浴する人はいませんでした。しかし、温泉の利用客はけっこういるようで、主人が、この間は埼玉から来ていたといっていました。

支倉旅館

 泉質はナトリウム・カルシウム・塩化物・硫酸塩泉です。浴槽は2つあり、右が42℃くらいに過熱していました。左がぬるめで35℃の源泉そのままです。温泉は自噴しています。
 主人は支倉を名乗っており、詳しくは分からないが支倉常長の子孫ではないかといっていました。この付近一帯の地主でした。

支倉旅館の風呂

 温泉としての発見は江戸時代末期だそうです。木造2階建ての建物が今は使用することもなくもったいない限りでした。

庭に咲く彼岸花

 ダム湖畔の一軒宿だったので周辺は自然そのもので、すぐ隣にせせらぎがあり、庭にはちょうど彼岸花が咲いていました。

神ヶ根温泉―湯治場の雰囲気を残す大倉山の麓にある温泉宿2010/09/20

 秋保温泉街から離れた神ヶ根温泉に入ってきました。大倉山の麓にある湯治場の雰囲気を残す温泉宿です。明治の中頃に地元の人に発見されました。神がかった発見でないのが珍しい。

神ヶ根温泉

 新館と旧館があり、旧館の風呂が午後だけ女性専用となります。浴場には大きな湯船と小さな湯船があります。小さな湯船が28℃の源泉のお湯です。大きな湯船が42℃に加熱しています。塩素の匂いがしました。湯船からお湯の吸入口があり、循環していました。
 泉質は、ナトリウム・塩化物・炭酸・硫酸泉です。

神ヶ根温泉の風呂

 玄関でインターフォンを鳴らすと声がして受付が来ます。入浴料を払うと何の説明もしないで消えてしまいそうなところを呼び止めて話を聞く。
 宿の経営は5代目で、創業は大正年間から100年になるそうです。仙台と山形の主要道路に面しているので、往来する人の宿として発展してきて、湯治場として今に至ると語っていました。

神ヶ根温泉の玄関
 
庭には池があり、大きな鯉が何匹も泳いでいました。

神ヶ根温泉の池

 池の奥に目を凝らしていたら何やら建物が見えたので、近寄ってみると月山権現を祭った祠でした。大倉山の山頂には月山権現を祀っています。

神ヶ根温泉の祠


赤湯共同浴場元湯―開湯900年の歴史をもつ共同浴場2010/09/21

 赤湯温泉共同浴場の赤湯・元湯に行ってきました。赤湯共同浴場は、大湯丹波湯が老朽化したため閉鎖して、2008年10月に赤湯・元湯が開設されました。
 赤湯温泉観光センター「ゆーなびからころ館」と隣接しています。

赤湯元湯の全景

 入浴料は、ここだけ2倍の200円となりました。2階には、森の山源泉と烏帽子源泉を使った2つの湯船があります。
 森の山源泉は、60℃と高温なので、湯口の温度を48℃に下げて湯船では43℃ぐらいです。
 烏帽子源泉は、48℃と低いため浴槽では40℃ほどになっています。

赤湯元湯の風呂

 加水、加温、消毒など一切なしの源泉かけ流しです。毎日入れ替えて掃除をしています。久々に快適な温泉に出くわし大満足しています。

赤湯温泉観光センター

 隣は観光物産店です。外には足湯さきわいの湯があります。源泉は森の山源泉なので高温です。

足湯さきわいの湯


肘折温泉三浦屋旅館-温泉街の中心にある真心のもてなしをする宿2010/09/22

 山形県大蔵村の肘折温泉三浦屋旅館に行ってきました。向かいの松井旅館に入るつもりだったのですが、お湯が溜まっていないために急遽変更しました。
 
肘折温泉三浦旅館

 浴場は狭く4、5人が入れば一杯になる感じでした。湯口から自前の元湯と共同の2号湯の二本の源泉を合流して注がれています。2号源泉が80℃と高温なので、薄めるために自前の源泉を合わせているそうです。
 浴槽の温度は42.3℃となっていて丁度いい湯加減でした。泉質はナトリウム・塩化物・炭酸水素塩泉です。

肘折温泉三浦旅館の風呂

 正面玄関の脇には、肘折温泉の由来を記したプレートが貼ってありました。
 旅館としての歴史は、何度か大火に遭い、過去帳や記録が消失していて詳しいことは分からないが、15、6代200年以上になるそうです。
 主人の接客も丁寧で感じがよかった。

肘折温泉三浦旅館正面玄関
肘折温泉記

 肘折温泉の歴史は1200年以上に遡るとされています。地元では1200年祭を企画しています。
 銅山川を渡った郵便局の隣のそば処寿屋で昼食を摂りました。

肘折温泉の遠景

長沼温泉ヴィーナスの湯―長沼湖畔の景色を眺めて落ち着く温泉2010/09/25

 宮城県登米市にある長沼温泉ヴィーナスの湯に入りました。2003年に開設しました。2時間400円、終日600円となっていました。

ヴィーナスの湯

 自前の源泉で39℃のお湯が692ℓ/min湧出します。お湯の色は黄緑色です。舐めてみるとかなりの塩分がありました。泉質はナトリウム・塩化物泉です。39℃に温度管理はしているようで、温度計を持って計測に来ていました。
 加温と消毒をしています。加水・循環はしていません。浴室は大きい。手すりに塩分の結晶がこびりついていて、毎日掃除しているのかは不明です。

ヴィーナスの湯の風呂

 浴室や休憩室からの眺めが素晴らしい。温泉の周りは、伊達政宗が佐沼城を攻略するときに食糧を備蓄した所なので兵粮山と呼ばれており、公園として整備されています。

ヴィーナスの湯の休憩所からの眺め
兵糧山公園