青根温泉 じゃっぽの湯―古賀政男ゆかりの温泉2009/06/01

 宮城県川崎町の青根温泉・じゃっぽの湯に入りに行く。以前は、大湯と名号湯の共同浴場があった。2006年に浅野史郎・前宮城県知事が県職員の給与をカットして経済再生戦略と称して、遠刈田温泉・神の湯小原温泉・かつらの湯に加えて、じゃっぽの湯を整備した。
 じゃっぽの湯は、2つの共同浴場を廃止して造りました。大湯は、湯元・不忘閣の内湯を兼ていたので、不忘閣専用の風呂として新しく改装された。最近経営者が代わり、新しく施設を大広間として開放している。

青根温泉 ジャッポの湯

 源泉は温泉地内の6カ所から出る源泉を混合して使用しています。毎朝に手動で混合の割合を調整しています。青根温泉の旅館はすべてこの源泉を使っているといいます。給湯塔は不忘閣の敷地内にあるらしい。温度は49.8℃となっていました。
 風呂は内湯だけで、温度は42.5℃あり、湯口から44.6度のお湯が大量に注がれていました。これくらい出ていると循環しているのではないかと疑いたくなりますが、寄せ集めた源泉なので可能なことです。
 文句なしの源泉かけ流しです。

青根洋館

 隣の駐車場には、青根洋館が 建てられ、2階には古賀政男のレコードなどを展示している。注目すべきは、古賀政男が便箋に、青のインクで書いている遺書です。自分の唄は悲しい唄ばかり で、悲しい唄はもうたくさんだ。悲しみのない社会が来ることを望んでいるという趣旨が書かれている。古賀政男は社会変革を望んだのだろうか?

 古賀政男は、失恋の痛手で自殺を考えて東北を旅し、この青根で自殺を思いとどまったとされている。「湯の町エレジー」はこのときの体験が土台となって生まれたらしい。町のはずれの丘陵に古賀政男の歌碑があり、前に立つと歌が流れる。

古賀政男歌碑