作並温泉湯づくしの宿一の坊―多彩な源泉を使った風呂が楽しめる温泉旅館2010/11/09

 宮城県の作並温泉湯づくしの宿一の坊に入ってきました。初めての入湯です。フロントで入浴料の1500円を支払い、靴をロッカーに入れてスリッパに履き替えて、2階のロッカールームに行って浴衣に着替えます。

湯づくしの宿一の坊

 浴場は地下2階にあります。内湯は丸子の湯と呼び男女別になっています。鶴の湯1号と2号の混合泉で、源泉の温度は54.4℃が大浴槽の両方から注ぎ込まれています。風呂は42℃でした。加温・加水・塩素消毒・循環をしています。

湯づくしの宿一の坊の浴室入り口

 露天風呂は内湯を戻り、少しくらい廊下を通っていきます。時間帯で男女の使用を入れ替えています。
 広瀬側源流露天風呂は鶴の湯3号源泉を利用しています。温度は68.4℃あり、風呂の温度は42℃から43℃です。源泉が高温なので加水だけをしていて他は一切なし。多彩な風呂を広瀬川を眺めながら楽しむことができます。

湯づくしの宿一の坊の内湯

 さらに、鹿ののぞき寝湯と自然風呂があり、源泉は亀の湯を利用しています。女性専用となっていたので、分析票は見てきませんでした。40℃のぬるめの風呂のようです。

湯づくしの宿一の坊の広瀬川源流露天風呂

 4本ある源泉の主成分は似ていて、主成分がナトリウム・カルシウム・塩化物・硫酸塩と共通でした。

湯づくしの宿一の坊の敷地内にある温泉神社

 作並温泉では古いホテルのようで、玄関に温泉神社がありました。
川沿いには川見の茶屋やワンちゃんの家などがありました。岩松旅館は伝統的な様式を守り抜き、一の坊はかなりモダン化していると感じました。

川見の茶屋

 作並温泉の町おこしとしてかつて近くの橋の袂にあった回文の碑にちなみ、回文のコンテストをやっているようですが、インパクトに欠けるような気がします。回文の碑をホテルの入り口の橋の袂に復刻してありました。

回文の碑の復刻

作並温泉湯の原ホテル―落ち着いた閑静な温泉宿2010/11/06

 作並温泉湯の原ホテルに入ってきました。作並温泉の入り口にある閑静で落ち着いた温泉宿です。料金は平日700円で1階の総大理石風呂が利用できます。休日は4階の展望風呂と露天風呂も利用できて1000円です。ロッカーはないのでフロントに貴重品は預けることになります。
 宿から眺める周囲の山は紅葉の真っ最中で素晴らしい眺望でした。廊下には土井晩翠が書いた荒城の月の額がありました。

作並温泉湯の原ホテル
作並温泉湯の原ホテルから眺める紅葉の山
作並温泉湯の原ホテルの廊下

 当旅館の源泉は、共同源泉の佐蔵の湯です。この源泉だけですべての風呂を賄っています。源泉は湯神神社近くにあり、温度も43℃と低いため、常時加温しています。加水なし。循環と塩素消毒をしています。塩素の臭いはしませんでした。湯口から43℃のお湯が注ぎこまれ、風呂の温度はすべて42℃でした。

湯の原ホテルの風呂

 源泉の主成分はナトリウム・カルシウム・塩化物・炭酸・硫酸塩でした。展望風呂からの紅葉の眺めも素晴らしかったけれども、湯気で曇っていて十分に堪能できなく残念でした。

作並温泉湯の原ホテルの展望風呂

 創業57年になります。独自の源泉がなく、共同源泉だけを使っており、古い温泉街のなかでは比較的新しい旅館です。

湯の原ホテルの風呂

作並温泉旅館岩泉―日本庭園の眺めが素晴らしい温泉宿2010/10/24

 作並温泉・旅館岩泉の温泉に入ってきました。40年ぶりの再入浴です。当時は教員なりたてで組合の行事の会場だった関係で入っています。その頃は旅館の入口にストリップ劇場があって、主催者が心配をしていたのを思い出しました。

旅館岩泉

 1階のフロント前にロビーがあって各テーブルに宿泊者の声をファイルして置いてありました。午前中は掃除をしているために、日帰り入浴はいつもも午後からとなっています。午前11時半についたのですが、午後1時ごろからですけれど、掃除が終わったからどうぞと言われた。

旅館岩泉のフロント前ロビー
旅館岩泉の浴場前ロビー
旅館岩泉の浴場入口

 源泉は自家源泉の不二の湯と共同源泉の佐蔵(さぞう)の湯の2本を利用しています。内湯は共同源泉を使って加温・循環濾過・塩素消毒をしています。塩素の臭いはしませんでした。湯口の温度は46℃で浴槽は43℃でした。湧出量は321.4ℓ/minと豊富です。
 露天風呂は自家源泉を使用しています。湯口は55℃ありましたが、浴槽は気温が低いためか42℃でした。
 源泉の主成分は、ナトリウム・カルシウム・塩化物は共通していますが、不二の湯には硫酸塩が、佐蔵の湯には炭酸塩があります。
 両方の源泉ともに自噴しているとのこと。作並温泉は歴史のある温泉であり、温泉としての実力は申し分がないということを再認識させられました。

旅館岩泉の内湯

 風呂場も浴槽も手入れがよくいきとどき気持がよく寛げます。内湯と露天風呂からともに日本庭園を眺めながらの入浴は贅沢です。

旅館岩泉の露天風呂

 作並温泉の中心部にある温泉ですが、それほど有名というわけでもなく、日曜日の昼に行ったものの、入浴客は数人といった程度で、ゆっくり休日などに落ち着くにはもってこいの温泉宿といえます。

作並温泉元湯鷹泉閣岩松旅館―語り継がれる驚異の名湯の底力を感じる旅館2010/10/14

 30年ぶりに作並温泉・元湯鷹泉閣岩松旅館に入りました。なかなか足が向かない温泉地でしたけれど、源泉を5本もちすべて自噴だと聞いて驚愕しました。受付で確認したところ間違いないということでした。

岩松旅館の外観

 道路を挟んだ向かい側の職員宿舎の前に駐車して、受付で入浴料の1500円を支払い、フェイスタオルとバスタオルを受け取り、エレベーターで地下2階の岩風呂へ向かいました。ここだけは昔の木造建築を保存したままで、88段の階段を下ります。
 途中に休憩室やトイレ、脱衣所があります。ロッカーもありました。

看板「鷹湯」

 昔と変わらぬ天然岩風呂でした。入り口のすぐ右には、源泉が湧き出ていました。分析票では55.8℃となっていました。注ぎ口からいちばん遠い所で50℃ありました。

岩松旅館の岩風呂

 その前が瀧の湯で43℃、その隣が新湯で42℃、その奥が鷹の湯で43℃、いちばん奥が河原の湯で42℃でした。岩風呂に4本の源泉を使った贅沢さに驚きました。もう1本の源泉で男女別の大浴場の不二の湯と女性専用の内湯の香華の湯に利用していました。

岩風呂の4源泉の分析票

 泉質はナトリウム・カルシウム・硫酸塩・塩化物泉です。源泉の温度は53.8℃から55.8℃であり、温度を下げるために加水しています。雨が降ったり冬季には温度が下がるので加温しています。川水や雨が地下に浸透して源泉を供給していることが分かり、長く枯れることのない自然の恵みのメカニズムを目の当たりにしました。
 循環はしておらず、掃除をするときには塩素を使用しています。pH8.3。

岩松旅館の女性用内風呂
 
 温泉の歴史は、奈良時代の高僧・行基が発見して、住民に効能を奨励したと伝えられています。
 源頼朝が飛ぶ鳥を矢で射て追いかけると、鷹が傷を癒していたという伝説もあり、当旅館の名称の由来になっています。
 室町時代に岩松対馬尉藤原信寿が移り住み、11代目に当たる寿隆(字名喜惣治)が、代々岩松家に伝えられている秘湯を地域に開放したいと伊達藩に願い出て、寛政8年(1796年)に許可が下りました。
 8年の歳月を経て施設を完成し鷹乃湯の名称を授かりました。

「鷹湯」命名書

  この歴史を証明する史料の展示がフロントの奥に展示しています。向かいの山本商店の脇の丘を登ると湯神神社があります。作並温泉記の碑があり、拓本が岩松旅館に展示してありました。

作並温泉湯神神社
作並温泉記碑
作並温泉神社の碑

 教員時代には何度か宿泊しました。しかし、結婚する直前に一泊したきり、30年間足が遠のいていました。開湯に至る歴史の資料が展示してあることや岩風呂に4本の源泉を使用しているなどを全く知りませんでした。
 源泉かけ流しが温泉の良さの証明だと思っていましたけれど、岩松旅館はこれに該当せず、源泉かけ流しだけで割り切れない温泉に突き当たってしまいました。
 さらに、分析票の塩素消毒ありも直ちに駄目とはいえないこともあるとを知らされました。

La楽リゾートホテルグリーングリーン―窓から四季折々の季節が楽しめる2007/08/12

 暫くぶりで宮城県作並温泉のLa楽リゾートホテルグリーングリーンに行きました。今回は、宮城町立熊ヶ根中学校で赴任して直ぐに1年から3年まで担任した卒業生の同級会があって一泊した。
 以前には、クーポン券を利用するために行ったことがある。車がないとバスの本数が少なく不便です。R仙山線作並駅までの電車の本数も愛子駅以降はこれまた本数が少ない。駅からバスがあります。しかし、宿泊客用なのでそれに上手に潜り込む方法もある。前に帰るときバスの時間をホテルに聞いたら、今出発するバスに乗ってくださいとすすめられた。

La楽リゾートホテルグリーングリーン
 ホテルなので施設としては申し分なく、充実しており、夏休みなど子ども連れで来るには十分だと思う。広瀬川河畔に建っているので、窓から四季折々の眺めを楽しむことができます。

La楽リゾートホテルグリーングリーン2