ハイジアパーク南陽―赤湯の街を見下ろす眺望がすばらしい2011/05/22

 南陽市の温泉街からはずれた高台にあるハイジアパーク南陽に入湯しました。クラブツーリズムのバスツアーに参加してコースに組み込まれていたので入湯しました。浴室からの街並みの眺望はすばらしいものがありました。

ハイジアパーク南陽の外観

 第三セクターの経営で、2008年12月に入浴料を1,200円から300円に引き下げて、入場者を増やして消費の拡大を狙う路線に転換したようです。
 施設は、大浴場や露天風呂、薬湯、サウナなど男女別に多彩です。日帰り入浴の施設で、宿泊者にはアメリカンビレッジ・南陽を利用します。
 
ハイジアパーク南陽の露天風呂

 源泉温度は45.6℃あり、主成分はナトリウム・カルシウム・硫酸塩・炭酸塩が多く、塩化物は少なくていわゆる単純塩泉とは違ったアルカリ性のぬるっとした感触の泉質となっています。加温・循環・塩素消毒をしています。pH9.4。
 内湯の大浴場では、湯口から44.9℃のお湯が注がれて、風呂の温度は42.0℃でした。露天風呂は、39.7℃のお湯が湯口から流れ込み、39.3℃の低めのふろとなっていました。

イザベラバードの展示1

 一階の奥には、明治の初期にイギリスの女性探検家のイザベラ・バードの展示がありました。
 温泉としてはこの施設には魅力がなく足が遠のいていましたが、イザベラ・バードの展示には興味があって見たいと思っていました。彼女の着ていた服や旅行道具が展示してありました。

イザベラバードの展示12

 『日本奥地紀行』で米沢平野を東洋のアルカディアと称賛していることが紹介されています。
 世界各地を旅行した旅行記も展示してありました。巧みなスケッチも何枚が展示してあり、技術の確かさに驚きました。

イザベラバードの展示3

赤湯温泉烏帽子の湯―独自源泉をもち最も利用者の多い共同浴場2010/10/03

 山形県南陽市の赤湯温泉烏帽子の湯に入りました。これで4つある共同浴場を全部制覇しました。いちばん利用者の多い所のようです。
 他の共同浴場の源泉は森の山源泉を利用していますが、ここだけ独自の烏帽子源泉をもっています。他に分湯はしていません。
 朝9時に仙台を発ち11時半すぎに昼の清掃に入る直前に滑り込むことができました。金曜日休館。毎日正午から午後2時まで閉鎖してお湯を落として清掃しています。
 経営は、南陽市赤湯財産区(管理者南陽市長)なので、休みや清掃時間をずらして何処かは利用できるようにしています。

赤湯温泉烏帽子の湯の外観

 源泉が49.8℃と高温なので加水して温度を下げています。消毒と循環はしていません。泉質はナトリウム・カリウム塩化物泉です。分析票ではケイ酸塩の成分が多かった。風呂の温度は43℃で少し緑がかっていました。
 弘法大師の開湯伝説もありますが、源義家の東征に同行した弟の源義綱が発見したと伝えられています。地元では、後者を採用して開湯900年を宣伝しています。
 浴槽が烏帽子の形をしています。コインロッカーはありません。営業時間は共通して午前6時から午後10時まで、11月から3月までの冬場は午後9時半まで。

赤湯温泉烏帽子の湯の風呂

 直ぐ近くで明治時代に大蔵大臣・日銀総裁を務めた結城豊太郎記念館が生家敷地に建設してあり、無料で開放していました。

結城豊太郎

 展示品には教養人としてのスケールの大きさを窺うことができました。特に、大蔵経全巻が蔵書として展示してあったのが目を引きました。土井晩翠とは第二高校時代からの盟友でした。

結城豊太郎の教養の広さを示す展示

赤湯共同浴場元湯―開湯900年の歴史をもつ共同浴場2010/09/21

 赤湯温泉共同浴場の赤湯・元湯に行ってきました。赤湯共同浴場は、大湯丹波湯が老朽化したため閉鎖して、2008年10月に赤湯・元湯が開設されました。
 赤湯温泉観光センター「ゆーなびからころ館」と隣接しています。

赤湯元湯の全景

 入浴料は、ここだけ2倍の200円となりました。2階には、森の山源泉と烏帽子源泉を使った2つの湯船があります。
 森の山源泉は、60℃と高温なので、湯口の温度を48℃に下げて湯船では43℃ぐらいです。
 烏帽子源泉は、48℃と低いため浴槽では40℃ほどになっています。

赤湯元湯の風呂

 加水、加温、消毒など一切なしの源泉かけ流しです。毎日入れ替えて掃除をしています。久々に快適な温泉に出くわし大満足しています。

赤湯温泉観光センター

 隣は観光物産店です。外には足湯さきわいの湯があります。源泉は森の山源泉なので高温です。

足湯さきわいの湯


赤湯温泉あずま湯―吾妻山が眺められる共同浴場2008/10/07

 山形県南陽市の赤湯温泉あずま湯に入りました。国道の13号線と113号線の交差点にあり、駐車場も広い。温泉の名前は吾妻山が見えることから命名されました。
 南陽市市営のために料金は100円という低さです。

あずま湯

 赤湯の共同浴場で唯一ここには休憩室が2階にあります。泉質は無色透明で少し硫黄臭がします。浴室はタイル張りで明るい感じです。
 源泉は森の山源泉1号と2号の混合泉です。源泉温度は61.2℃と高温のため加水して湯口では46.2℃に湯舟では43.0℃に下げています。
 赤湯温泉は、900年の歴史があります。八幡太郎義家の弟の義綱が神のお告げで開湯した伝説があります。
  
赤湯温泉街

 秋に開かれる菊人形展も全国的に有名です。まだ一度も見たことがありません。ぜひ見てみたいものです。

赤湯温泉あずま湯の分析表

赤湯温泉とわの湯―赤湯温泉の最大の共同浴場2008/07/07

 山形県南陽市の赤湯温泉とわの湯に入りました。国道113号線に沿ってあります。5つある共同浴場で最大の規模で、かつては他の施設に分湯していました。
とわの湯
 源泉かけ流しで、少し白濁している緑色をしています。泉質は含硫黄ナトリウム・カルシウム塩化物泉です。
とわの湯の風呂
 赤湯温泉は1000年の歴史があり、上杉藩の御殿湯ともなっていました。盆地となっている地形が葡萄の栽培に適していて、丘陵の斜面にビニールで覆われたブドウ畑が目につきます。
南陽市のブドウ畑