秋保温泉蘭亭―中国の故事にちなんだ蘭亭の曲水庭苑のある温泉宿2010/11/07

 秋保温泉蘭亭に入ってきました。8年ぶりの再訪問です。私が赤旗記者になりたてのころ、妻と温泉巡りを始めて間もなく宿泊したことがありました。秋保工芸の里に行く手前の高台にあり、温泉街の眺望が楽しめます。
 
秋保温泉蘭亭

 風呂は3階に内湯と露天風呂があります。露天風呂に入るとき日差しや雨を防ぐために笠を用意していました。他には見られない心づかいです。
 
蘭亭の廊下
蘭亭の浴場入口

 源泉は自家源泉の亀の湯の1本で内湯と露天風呂を賄っています。源泉の温度は44.4℃で湯口からは42℃のお湯が出ており、風呂の温度も42℃となっていました。
 主成分はナトリウム・カルシウム・マグネシウム・鉄・塩化物・硫酸塩・炭酸塩でした。
 加温・加水・循環・塩素消毒をしていました。源泉の湧出量が96.3ℓ/minと少ないため循環と加水をしているものと思われました。源泉温度が高いので加水していると表示があったが、信じることは不可能です。

蘭亭の大浴場

 ホテルの名前が中国の故事にならっているためか、廊下には書の展示がめだちました。庭には曲水庭苑がありました。中国の書聖・王義之が小舟を浮かべて宴会を催し、蘭亭叙を書いた所もこのような庭であったのかと思いを馳せました。

秋保温泉蘭亭の曲水庭苑

 庭の入口に石渕温泉由来記があったので、旅館に尋ねると、石渕温泉のオーナーが温泉のダムに水没する補償金で、閉鎖していた旅館を買い取って蘭亭を開業したと言っていました。創業15年です。

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