川村美知男の温泉紀行

　源泉を汲み上げるパイプが経年疲労で潰れてしまい源泉が止まり、２月から休業していました。敷地内で新しく掘削して３５０ｍから５００ｍの地層からナトリウム・塩化物泉を掘り当てたため、１２月１８日から再オープンしました。温泉の成分も殆ど同じで、前と同じ源泉と思われます。
　食堂で蕎麦とうどん類の軽食の提供を始めました。今まで向かいで食堂を営んでいたたかはた荘は売りに出されていました。
　料金は３５０円。蔵王町社会福祉協議会が経営するために町内在住者は２００円に割引されます。

　源泉は黄金川温泉第２源泉で、温度は４９．０℃あり、加水して温度を下げて湯口から４５．２℃にして注がれていました。風呂の温度は４３．６℃ありました。加温、循環、塩素消毒はしていません。
　主成分はナトリウム・カリウム・カルシウム・マグネシウム、フッ素、塩化物、硫酸塩、炭酸塩でした。僅かに鉄イオンがあり、お湯の温度は褐色に濁っていました。塩味がしました。

　どういう訳か分かりませんが、鉄分が入っていて４３℃近い温泉（遠刈田温泉の寿の湯や神の湯、新潟県の鹿瀬温泉赤湯など）に入ると、疲れが見事に抜けます。

　以前は月曜日が休みでしたが、最近は年末年始（12/31、1/1)だけが休みです。