台ヶ森温泉山野川旅館―まほろばの里に300年の歴史のある温泉2010/09/18

 宮城県大和町にある台ヶ森温泉山野川旅館に行ってきました。暫くぶりの3回目の入浴です。南川温泉に入るつもりだったのですが、止めていました。

山野川旅館

 温泉は、加水なしで19℃の源泉を加温しています。消毒・循環ありでした。硫黄を含むナトリウム-カルシウム-塩化物泉です。無色透明のお湯で、湯船は硫黄を含むために少し濁っています。pHは8.2のアルカリ性です。
 内湯だけで、露天風呂の雰囲気を出していました。温度は少し熱めでした。
 ガラス張りで白を基調にしたインテリアは清潔感があり、庭園を眺めるベランダもありました。

山野川旅館の風呂

 旅館は1934年から営業しています。温泉の発見は1670年代で、伊達家の家臣である吉岡藩の湯治場として使われてきました。実に300年の歴史を誇る温泉です。
 
山野川旅館の文学碑庭園

 先代が歌の会を主宰していたために、敷地内に歌碑が散在していました。1995年に改築にするとき、一箇所にまとめて庭園としました。
 旅館のパンフレットでは、石川啄木朝の陽の 湯槽のふちにうなじ載せ ゆるく息する物思ひかなの碑があるようですが、見つないでしまいました。

原阿佐緒歌碑(南川ダム)

 近くの南川ダム湖畔には原阿佐緒の第三歌碑夕霧にわが髪ぬれ月見草 にはにひらくを立ち見つるかもがあります。